第二期オバマ政権の一度目の宣誓

20日の日曜日にホワイトハウスのブルールームで一度目の宣誓が行われ、就任が認められました。
これは憲法第2条の1節の8に「大統領は、その職務の遂行を開始する前に、次のような宣誓又は確約をしなければならない。"私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う(又は確約する)。”」と定められているので必ず行われます。ただ、21日にも、大統領就任式において国民の前でもう一度、宣誓は行われます。過去にも二度宣誓を行う大統領はいるので、珍しくはありませんが、レーガン以来の出来事です。
これについては、ここにも書いています。
この日程で宣誓を行うのは、1933年のアメリカ合衆国憲法修正第20条が関係しています。
修正第20条第1節には「大統領および副大統領の任期は、もし本修正箇条が承認されていなかった場合の任期が終了する年の一月二十日の正午に終了し、上下両院議員の任期はそれぞれの任期が終わる年の一月三日の正午に終了する。その後任者の任期はその時に開始する。」ということで、この20条が施行以来、20日の正午に宣誓し、就任することになりました。しかし20日が日曜日の場合は公式の大統領就任式は翌日の21日月曜日となることが慣習となっています。よって、今回は20日が日曜日のため、就任式を待っていると大統領のいない空白日ができるので、こういった場合はモンロー大統領の行った2度の宣誓という方法が基本的にはとられてきたようです。
その式は今回も聖書に手をおき、やはり確約(affirm)ではなく宣誓(oath)でした。結局、特定の教会とは分離できても、宗教とは分離できない国です。
最後もso help you god という最高裁判所長官の言葉に対してオバマさんはso help me god で終わりました。
ガッカリ。
就任最初から宗教で孤立しても仕方ないのかもしれないけど、いつまで、アメリカは宣誓するつもりでしょう。
日本のニュースはオバマさんが宣誓後、娘に”Good job, Dad"とほめられた話がでてましたが、それは別に好奇心をかき立てられませんでした。(娘さんがそういったのは、前回の宣誓にケチがついたためではないでしょうか?)
オバマ大統領はミシェル夫人の父方の祖父の聖書をつかったそうで、欽定訳ですかね。
興味を引いたのは、海軍天文台内の公邸で行われたバイデン副大統領宣誓は家に伝わるいわゆる1893年から持っているファミリーバイブル。
これは、ケルト十字がついているようで、なかなか面白そうですし、ホワイトハウスのサイトを読む限り、上院に選出されるたびにも使用されたという事が出ていました。
バイデン家の聖書面白そうです。
ただ、毎回議員になるたび宣誓し、バイデンの宣誓式では、はじめに近所の大学のチャプレンによる祈祷の後行われてました。うーん、アメリカってアメリカですね。
宣誓式はホワイトハウスから公式にヨウツベにあっぷされていたので、貼ってみます。
ひまなら、いかに宗教的か見物してみてください。
オバマさん

バイデンさん