水と人を守れ

アメリカのある抗議運動に対する扱いの凄まじさには強い衝撃を受けた。
先住民スー族の土地、スタンディングロック(でしかも先祖の眠る場所も含む)に石油のパイプライン(次期アメリカ大統領も日本の銀行も投資してたりします)を引こうとしてる問題。ミズーリ川の水を汚染することは必至で、多くの人が抗議運動に参加してます。
この抗議運動に対して州政府・警察は催涙ガス、ゴム弾、一説には手榴弾の一種を使い、さらには気温マイナス16度くらいのなか、抗議プラカードをもった武器も持たぬ人に大量の水の噴射。もう戦地かという感じの装備と車で、非暴力の運動家をせめ、電波妨害もする始末。失明寸前の女性や放水などで腕の皮膚と肉が削がれた人。捕まった若い女性は裸で一晩留置。すごすぎ。話を半分にしても「℃人」という言葉で恐るべき暴力扱いになる平和な日本の抗議運動との緊迫度のちがいには驚くばかり。
で、色々な人が地道に立ち上がる中、元民主党大統領候補者として知られるウェスリー・クラーク将軍の息子でTYTでも活躍するウェスJr.と割と独立系ではしられている運動家と仲間達がクラウドファンディングで12月4日、退役軍人に抗議運動に参加しているアメリカ人を守る非暴力の人間の盾になることとそのための資金調達のため募金をよびかけた。現在この呼びかけにおよそ3000人(募集は二千人だけど、すでにこの数)を超える退役軍人が集まっている。今回の活動はバーニー(・サンダース)支持者の間ではレイア姫あつかいのハワイ州選出の下院議員タルシ・ギャバード(彼女も退役軍人)に呼びかけ彼女も参加となった事で大きく注目を集めている。サモア系で、ヒンズー教徒という様々な異文化を背負っている注目度満点のバーニー派閥の女性議員。このプログレッシブ系の女性議員と退役軍人たちに対抗する相手は陸軍の現役部隊。4、5日あたりに動員されると言われています。なんか、すごい事になりそう。公民権運動からうん十年たっているわけで、大丈夫とは思うけど、昔のように恐ろしい混乱ではなく、平和に終わるよう祈るばかりです。
それにしても今回の件で、オバマには呆れた。七面鳥は感謝祭で救っても、公式に政府との取り決めで認められてるスー族の土地に対する侵害にはなにもしないのね。大統領やめるまでリップサービスだけで何のレガシーも残さないんですね。リベラル気取りの民主党、こんなんだから選挙負けたんじゃん。全力で助けにいこうよ!このままだと次期大統領に唯一の成果であるオバマケアも、就任後すぐに握りつぶされてレガシーはなにも残らなくなるよ。一応、司法省が抗議の仲介に乗り出したけど、あんたがエアフォースワンでスタンディングロックに乗りこんで守れば一発で問題解決。投資してる多くの銀行には憎まれても、水、先住民と人権をまもったっていう歴史的に評価される事実は残るよ。