feel the birdie! ネーダーさんもみとめたよ!

私は、断然、バーニー押し。ま、正直、ヒラリーがスキャンダルでおかしくならなかぎり、選挙は厳しいでしょうけどね。明日のカリフォルニア州の予備選で、大統領選挙候補としてではなく、バーニーグループを民主党内に立ち上げていく本格準備に入るかもしれませんけどね。
数年前に、議事妨害で8時間半の記録を出した時に、彼の事をしったのですが、この議事妨害演説に彼のエッセンスが詰まってると思います。(このとき、デイリー・ショーでインタビューしているので、ジョンもスティーブンもバーニー気にいってるんでしょうね。この議事妨害は書籍化されていますし、バーニーの上院議員サイトから全文ではなありませんがダイジェスト版ダウンロードできます。)
バーニーは良くも悪くもこの30年間はんこで押したようにトップ1%の富裕層への税金やウォール街への不信感など、主張、全く変わってない。もう、c-spanで一番古いインタビュー見たって、今の演説とほぼ同じ。でも、これで、周りを少しずつ説得して、候補者として支持を得られるところまで来たしつこさが良い。同性愛者の権利問題もヒラリーと違って、つねに支持してきた。ヒラリーとちがって旗色みてコロコロ変えない。それに、発言するとき、決して自分がではなくて我々が皆で成し遂げようと自然に表現してくる。この辺りが気に入っている理由。ま、政治家としては時を読むべきだって考え方もあるでしょうけどね。ヒラリーは何言っても嘘くさい、練習してきた臭いけれど、バーニーは自然体。髪もぼさぼさ、手を振りまくって喋るけど、心からのメッセージと思わせるすごさがある。
遊説ツアーの演説はどれも面白いですが、特に自分と立場の違う人への演説が面白い。リバティ大学での演説は圧巻で、今期の大統領選挙候補者の演説の中でも飛び抜けていたのではないでしょうか?「社会正義」という観点で、キリスト教保守の大学で演説していますが、彼の良さが色濃く出た演説だと思います。
バーニー自身も面白いけど、この勢いに絡まってくる人がさらに面白い。まず、同じグループなのかと思ってたけど違ってた、ラルフ・ネーダーのリアクションが一番笑えた。ま、この二人そろったらその演説会は疲れ果てそうですね。ネーダー曰く独立系同士一緒にやろうって声かけたのに返事もしないとか長年の恨みを色々いってて、意外とこの二人はうまくないという事がわかったのも面白かった。やはり消費者運動では優れていても、政治家としてはいまいちなのがよくわかる気もしました。そう、ネーダーさんは今回は蚊帳の外から悪口言うだけの人とかしてました。独立系議員はグループ組めないんですね。(笑)だけど、時間が経ち、ネーダーさんの選挙結果から考えると、はるかにバーニーは成功し、ネーダーさんも今では最後まで選挙に残るべきと好意的な意見に現在は変わっています。
支持表明している人がさらに面白い。まずは意味があるというより、面白い重量級というところで、
リチャード・ストールマン。もう、想像つきますね。彼好きそうだ。でも、イメージしただけで、すごい重量感。gnuの歌をうたいながら支援表明してほしかったなあ。そして、そのリチャードが大嫌いなアップル社の基礎を築いたウォズニアック。彼もサンダース支持。そして、バーニーの市長選からの付き合いのあるマイケル・ムーア。もう、この三人だけで、なんかものすごい重量感です。この三人が揃うとなんかだれもが小人に思えそう。
バーニーの財界からの支援者はベン&ジェリー。アイスクリームのベンジェリです。この二人も最初の公式出馬発表で支援演説してますが夏のサンタクロースにしか見えない。財界から支援者でベンジェリってなんでしょう。いかにもですね。銀行応援しないでしょうしね。もう、コロコロのおじさんだらけです。
さらに見た目ではなく支持層を重くするには世界の知、お元気だったんですね、チョムスキー。もう、なんか支援表明のインタビューもチョムスキー節炸裂。いいですね。知という意味では小さな巨人ロバート・ライシュも抜群のプレゼン能力で元労働長官である経済学者として応援してます。
しかし、ここまで白人男性ばかり。けれど、左とはいえ支援者のバラエティ感もすごいんですよ。
アフリカンアメリカの偉大なというよりは愉快な熱い哲学者、コーネル・ウェスト(この人とかんさんじゅんさんの対談って東京であったそうですが、かなり笑えたか何も聞こえなかったでしょうかね。世界一熱いコーネルの喋りとささやきの学者かんさんじゅんさん。なんか想像するだけに対談が成り立つ感じがしない。)。彼はシスターヒラリーはフリップフロップ(態度をコロコロ変える)だがブラザーバーニーにはintegrityがあるとさかんにいってます。前回オバマの支援者でもありましたが、今回はバーニーがお眼鏡にかなったようです。もちろん、この他にもスパイク・リーをはじめとする多くのアフリカンアメリカン支援者がいます。特筆すべきはシカゴでのジェシー・ジャクソンの息子のジョナサンによる紹介演説も炎が見えそうなほど熱くて熱くて面白い。うるっときてしまいます。(ジェシーは立候補したとき、バーニーに支援してもらったのに、今回、とりたてて支援表明はしていません。)
そう、バーニー遊説の際の紹介者の演説も面白い。畳み掛ける系ではウェストのバーニーを紹介する演説は見物です。ジョナサンの演説はもう火事かっていう勢い。ひねったところで「メリー・ポピンズ」「チキチキバンバン」のディック・ヴァン・ダイクさん、たしか91歳。クーリッジ政権下で生まれたそうで、初めて応援する気になった大統領候補だと足取り軽く、演説して回っております。大恐慌ニューディールも、公民権運動も経験した人たちの台詞はすごい。そういう意味での、お年寄りならハリー・ベラ・フォンテ、ダニーグローバー、などなど公民権運動からの運動家もけっこう頑張ってます。支持者の多くは若者で、この若者達がじいさんの話に熱くなるのも面白いところです。
またさらに、フロリダでのハワイ州選出の下院議員Tulsi Gabbardの紹介演説も迫力がありました。彼女の高潔さと政治家としての迫力がみなぎる演説でした。活躍が楽しみな女性若手議員だと思います。(紹介演説はみな熱いのが特徴ですが、話の組み立てのうまさに感動します。ぜひぜひ、c−spanでバーニーの集会を調べるか、ヨウツベでintroduction bernieとでもひけば出てくるのでおすすめです。多分、英語がわからなくてもその熱い感じはすぐにわかると思います)
女性陣は女優や歌手等より、注目すべきはtuslsiのような若手女性議員達や活動家達です。バーニーの周りにいる女性達こそ、次のアメリカを握っていく事の出来る進歩的政治家。彼女達にはこれから是非頑張ってほしいと思います。彼女達はおかしな左寄りではなく、優れた政治家達です。彼女達の成長こそが、今回の選挙の見所ではないでしょうか?そして、すでにヒラリーのお気に入り議員である民主党トップはたたかれまくり、彼女の応援者も引退組が多い。これから、バーニーもまわりの女性たちに注目すべきではないでしょうか?
さらに、新しい独立系報道の世界。これに大きくバーニーは支えられている。もちろん、その筆頭はTYTでしょう。日本ではユーチューバー扱いですが、TYT(the yougn turks)は今や世界的に視聴されているニュースネットワークではないでしょうか?企業メディアではない、独立メディアの雄だと思います。CEOでトップアンカーのCenkはカリスマ性もあるけど、偏りもあるし、仲間同士の小競り合いもあったりと未熟なメディアだけど、でもやはり現在のメディアの中では頑張っていると思います。彼らはバーニーとともに人気急上昇。バーニーが候補者になるかはわかりませんが、政治や報道の若手プログレッシブ系の最大の牽引者となったことは大きかったと思います。もう、ベビーブーマーから若者へと、政治も報道はシフト中である事を74歳のバーニーは見せつけてくれました。日本でも若い人の政治参加するようになっていくのでしょうか?
頑張れ、バーニー!カリフォルニアを乗っ取れ!!