saving face

HBOで今年のアカデミー賞の短編ドキュメンタリーの賞をとった作品を見ました。
Dr. Mohammad Jawadというロンドンで仕事をしているパキスタン人のお医者様の活動を中心に、
彼が関わった患者のある問題を描いたドキュメンタリーです。
その問題とはAcid throwing (acid attack)と呼ばれる、アフガニスタン、インド、カンボジア
バングラデシュパキスタンなどでみられる行為でして、
まさに酸を顔などにかける暴力的行為です。
映画の中では女性が標的でして、家庭内暴力あり、性的暴行のものであったりしました。
少女もふくめその年齢もかなり広いものとなっています。
加害者のほうも性的暴行の場合は、学校の教員だったり、
家庭の場合は配偶者と配偶者の姉妹や両親まで家族ぐるみだったりします。
女性たちは顔に酸をあびせかけられ、あげくにガソリンをかけられたり、火をつけたりして、
皮膚の多くにかなりのダメージ、また目や鼻が損傷し、もしくはなくなる、
そして、体にまで及ぶこともあるようです。一瞬にして人生をめちゃくちゃにする行為です。
とくに、家庭内暴力として行われた場合、おおくが嫁であるわけですが、
その家に住み続けるということになるので、
その精神的ダメージもいかばかりかと思います。
この映画ではパキスタンでこの行為を裁くことが議会に可決される時期前後が焦点になっています。
あまりにひどい行為に言葉もありませんが、被害者の女性たちが、
その問題と向き合う姿の勇敢さに頭がさがります。
ようつべに予告編がでていたので、のせてみます。