Capriccio

R・シュトラウスの最後のオペラ「カプリッチョ」をみました。
78歳の時の作品だそうで、それにはびっくり。
2時間半ノンストップでパリにほど近い城のロココ長の部屋の一室で起きる話をオペラにしたものです。
シュトラウスの最後のオペラ作品でゴールデンコンビのツヴァイク台本ではありません。
なぜなら、作られたのが、1941年という時期とナチスの権力ということもあったからでしょう。
なのでアイディアは悪くない話ですが、こう、うまくない台本でした。
今回は1920年台の設定でルネ・フレミング演じる若き未亡人伯爵夫人の誕生日に音楽家と詩人、
芝居のディレクター、女優、俳優、踊り子、歌手でくりひろげらるリハーサルをめぐるドタバタといった感じです。
リハーサルのあと、未亡人マドレーヌが夜に一人でうたう歌は、素晴らしく、
さすがルネ・フレミングといったかんじでしたが、衣装デザインが最低。
時代とあまりあってないし、ラインが変。
指揮者が大好きなアンドリュー・デイヴィスだっだし、悪くないおんがくだったけど、
変な所でがっかり。それと歌手のカップルの歌はあまりよくなかった。
でも、この城のなぜか使用人は男性ばかりで、彼らの芝居や歌はおもしろくて、
特に全員による合唱はよかったです。とても変わったオペラのだしものでしたが、
楽しみました。