歌1

ブルックリン幕屋の聖歌隊(ひどい訳、つまりbrooklyn tabernacle choir)が紹介され、リパブリック讃歌を歌う。
これも、南北戦争公民権運動の匂いがぷんぷん。
この歌は黒人霊歌であり、奴隷制度廃止運動家を称える歌であり、
北軍の歌であり、現在の陸軍の歌であり、日本ではヨドバ○カメラのうたとして知られています。ですので、リンカーン南北戦争奴隷解放、平等だけでなく、愛国心、軍を意識もさせます。
またアメリカを代表する小説の「怒りの葡萄」はこの歌の一節に由来しています。さらにこの歌の根源的意味は、聖書の黙示録的な勝利を歌っています。戦いに勝つ歌です。(battle hymn of republic とよばれていますから)
さらに、この曲は多くの公民権運動の記憶のあるアフリカ系にとってはキング牧師をイメージさせます。
なぜなら、彼がなくなる前日に最後の演説「I've been to the mountain top」の最後で彼が口にした言葉は、
Mine eyes have seen the glory of the coming of the Lord
つまり、この歌の歌詞の出だしです。
キング牧師自身、また多くのアフリカ系、さらには軍人にとって勝利への確信と権利を勝ち取るために戦ってきた歴史を思い起こさせる歌であり、アメリカにとって大きな意味のある歌だと思います。
(注:「I've been to the mountain top」はキング牧師が自分の心境と公民権運動を、山頂から目前に開けた約束の地「カナン」を見たモーセになぞらえた演説
モーセは神の言いつけ一度やぶったことで約束の地には入れないと決まっていたので、目の前に約束の地があってもそこにはいけないとわかっている。しかし、彼と彼が率いた人々との目的はほぼ達しようとしている、長い荒野で生活を経て今、目の前に約束の地が見えいて、その充足感にあるモーセの気持ちを前提に、公民権運動が実を結ぶのはのはすぐだという事を確信していることをキング牧師が語った演説というか教会での説教かな?
その演説のハイライトは以下になります。
We've got some difficult days ahead. But it really doesn't matter with me now,because I've been to the mountaintop.
And I don't mind.
Like anybody, I would like to live a long life.
Longevity has its place. But I'm not concerned about that now.
I just want to do God's will. And He's allowed me to go up to the mountain.
And I've looked over. And I've seen the Promised Land. I may not get there with you.
But I want you to know tonight, that we, as a people, will get to the promised land!
And so I'm happy, tonight.
I'm not worried about anything.
I'm not fearing any man!
Mine eyes have seen the glory of the coming of the Lord!!)