感想

昨日、学校帰りの電車の中でスマホトニー賞の記事をチェックしてその感想です。
3月に見た、「セールスマンの死」の舞台。リバイバル作品賞と演出賞はトニー賞を受賞してましたが、とても好演してたフィリップ・シーモア・ホフマンがノミネートどまりで、賞をのがしたのは残念だった。ただ、それより、びっくりしたのは、ホフマンの息子役を演じてた子がスパイダーマンに出るとはプログラムに書いてあったように記憶してたけど、まさか今度のスパイダーマンの主役だったんですね。舞台でも好演してたけど、とてもハリウッド大作の主役に出るような感じに見えてなかったのでびっくりしました。
Vidalの「ベストマン」もリバイバル作品賞と主演男優賞にノミネートされてましたが、上手にクラシックなお芝居をリバイバルしたのでノミネートはそれはわかりますが、主演男優賞はちょっと違和感。いや、あの御歳でジェイムズ・アール・ジョーンズさんが毎日舞台に立っただけでも確かにノミネートにあたりますが、それなら同じ舞台のアンジェラ・ランズベリーさんの演技があの御芝居の中ではとってもよかったのにノミネートされず、残念。結局、演劇部門の主演男優賞は英国人に持っていかれるということになってしまったんですね。今でもフィリップ・シーモア・ホフマンの声が頭にこびりついているだけに、残念でした。
ミュージカルに関しては、今年はなんか良い子な感じのものばかり、ファミリーフレンドリーすぎて、私の関心対象外。「once」も映画は好きだったけどミュージカルにされてもという感じだし、去年が異常で今年は普通に戻ったんでしょうね・・・。アラン・メンケン作品はネズミーランドの作品と盲信という複数のミュージカルで今年も登場し、またなんかもらってた模様。
アラン・リックマンは「セミナー」に(途中でキャストが恐怖の蜘蛛男ジェフ・ゴールドブラムにかわりましたが)でてましたが、若い子がいっぱい並んでて人気も高そうだったのに、彼も作品もひとつもノミネートがなかったような。うーん、受賞するとは思わなかったけど、ノミネートもされないとは思わなかった。
結局、今年もこの授賞式でインパクトが強かったのは「book of mormon」でした。授賞式のTV中継でアメリカで流れた最初のナンバーはこのミュージカルの最初のナンバー。つまりエルダー達がつぎつぎbook of mormonをもってドアのベルを鳴らして勧誘するという内容ですが、最初にたたいた扉の部屋はリッキー・マーティン(ゲイ)、つづいてマシュー・ブロデリックユダヤ系)、さらにシンシア・ニクソン(ゲイ)、これでもかのジェイムズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダーの声)、ジュディス・ライト(性的マイノリティ権利主張運動をしているる事で知られる)と続きます。今年の授賞式に関連した改宗させがいのある歌手、俳優たちばかりという事でしょうか?歌のあと、「the book of mormon」のキャストたちは同じ曲の節でに授賞式司会のニール・パトリック・ハリスを紹介すると、ニールがエルダーの格好ででてききて笑いを誘ってました。(彼、このミュージカルにぴったりなルックスですね。)このブラックジョークのオープニングを見せておいて、授賞式では、マタイによる福音書(多分)をミュージカル化した作品も一部見せてました。こちらも、最初はブラックジョークかと思ってしまいましたが、違うんですよね。聖書の話をわかりやすく現代的な解釈ということなのでしょうけど・・・ごめんなさい許容範囲外です。(単に私がミュージカルアレルギーなだけかもしれませんが・・・ちなみに同じカテゴリーではイエスキリストの生涯を描いた有名ミュージカルのリバイバル版も一部演じられました)
せっかくなので、今年の授賞式に関連して、ヨウツベにいた動画を貼ってみます。
まずは、今年のオープニングである上記の歌手と有名人も登場する新キャストによるオープニングナンバーで授賞式のオープニングを飾った「Hello!」。

つづいては、去年の授賞式で私の大好きなスティーブン・コルベアの紹介に続くオリジナルキャストによる「I believe」です。ま、すぐ消されそうですけどね。
私はこのオリジナルキャストたちのほうが好みですね。ウガンダの布教グループのリーダー格役ロリー・オマリー(Rory O'Malley)以外の主要エルダーと主役の女の子も変わってしまっているようです。