Yes, The book of Mormon conquer the Tony !

"I Believe" の生パフォーマンスもあった"the Book of Mormon"はトニー賞で大きな勝利をおさめるだろうと信じてましたが、
勝利というよりは征服でしたね。一般的なミュージカルと性質が異なりすぎるので、
その勢いは誰にも止められなかったのでしょう。

主演にノミネートされたにAndrewとJosh、助演男優賞にノミネートされたRoryは逃しちゃったのは、
残念でしたが(あと振付、衣装もだめでしたってそもそもみんなモルモン教ファッションなのに、
なんでノミネートされたんでしょう?)
それでも14のノミネートで9ともとったのですから、かなりすごい勝利です。

ただ、気になったのは3月あたりからのパフォーマンスで、どうして今年のノミネートなんだろう?
賞のノミネート直前に公開したほうがいいって事にならないのだろうか???
コリン・クインのショーとかだって成功してたけど、古すぎとかいう扱いだったんでしょうか?
なんか、このシステムについてはちょっとアンフェアな感じがします。

しかし、トニー賞のノミネートはなくともこのミュージカルの勢いは凄い。
チケットは900ドルを超えてるものもあるようですし、トニー賞授賞でますます勢いづくでしょうね。
このミュージカルを聞きつけて友人に頼んでかなり早い段階でチケットを取りましたが、
いまさらながら友人の労苦に感謝です。

このパフォーマンスの内容を知りたい方やセレブが見たのでということで検索して、
このブログを見てくださる方がとても多くいらっしゃるようです。
ありがとうございます。また悪文でごめんなさい。
(チケットを頼んだ時の日記はこちら
パフォーマンスを見た日はこちら
目旋律でデータを買った日はこちら

前にも書いていますが、結構な方が来てくださるので、また書きますが、すばらしいミュージカルですし、
現在最もホットなパフォーマンスですが、万人にはお勧めできません。
政治風刺、シニカルできわどいジョークの好きな方、宗教に興味のある方には、是非是非お勧めです。
一般的なミュージカルがお好きな方向きではおよそありませんから・・・・。
PC(政治的妥当性)は完全に外れております。しかも、うたい上げる歌の意味も強烈。
放送できないであろう歌は多い。
全くファミリーフレンドリーではありません。
皮肉、ブラックジョーク満載でミュージカル嫌いの方にはお勧めできるかな?
今日(アメリカは昨日)のトニー賞授賞式のthe book of Mormonの生パフォーマンスは、
Andrewが演じるエルダー・プライスが逃げ出そうとした自分の伝道ミッションと信仰に逃げ出さず、
もう一度正面から向きあっていこうと決意し、自分の信仰を高らかに歌い上げるという場面でした。
こういうととても純粋でミュージカルらしい改心して再起を決意するナンバーのようですが、
エルダー・プライスと後半コーラスで歌うのは Butt-Fucking Naked将軍。日本語にはあえてしませんが、実在のする人の名前を利用したのだそうで、すごすぎです。
その歌詞もパンチがきいています。。
一番のさびの部分ではI Believe; that ancient Jews built boats and sailed to America
とにかくこの宗教の根幹はアメリカ人ならではの発想がすごいですね。
さらに三番の同じ部分はI Believe; that in 1978 God changed his mind about black people!
というのは一九七八年までこの宗教では黒人に祝福を与える事をしてこなかったらしい。
スミスもヤングも奴隷制容認でしたし、公民権運動が盛んになった時も、
逆に保守化した事もあるらしいので・・・これはこの歌詞を聞くまで知りませんでした。
勉強になりました。
四番の同じ個所は I Believe; that the Garden of Eden was in Jackson County, Missouri
といってうたいあげます。
この歌詞からすると聖書の世界もかなり身近な目に見えそうな所にあるすごい宗教です。
ジャクソンカウンティってイチジクの木あるのかしら?
ま、放送できない用語は入ってませんので、大丈夫なうたですが、なかなかすごい内容です。
上手にこの宗教の歴史的流れや骨格を歌に混ぜているところは面白いです。
授賞式でのパフォーマンスはこちら

ただし王道のミュージカルでないので、スパイダーマンがもっと早めに公開してれば、
結果は違ったのでしょうか?その色々と物議のあるスパイダーマンの今日のパフォーマンス、
ワイヤーアクションしませんでしたね。気が抜けたのは私だけ?
スパイダーマンのパフォーマンスは気が抜けましたが、それを忘れさせたのが、
ティーブン(・コルベア stephen colbert)の活躍。
The book of Mormon の生パフォーマンスの前振りも彼でしたが(この作品の生みの親がサウス・パークのクリエイターですからコメディセントラルのつながりでしょうか?)、
同じスティーブンでもソンドハイムのSide by Side のパフォーマンスにでておりました。
デイリー・ショーファンとしては大満足です。

舞台の評価では"War Horse" の勢いが強かった。というより、イギリス勢強しです。
相変わらず、演劇はアメリカ勢は苦戦しておりますね。
舞台の中ではドライビング・ミス・デイジーは見たかったかな?ヴァネッサ・レッドグレーブに
ジェームス・アール・ジョーンズなんてすごい組み合わせですね。
見なくていいから音だけ聞きたいです。すごい声に萌えそうです。

今回は全体的にとても楽しめた授賞式でした。

ただ、The book of Mormon のように放送規制されそうな歌詞だらけのミュージカルもありますが、
実際に授賞式でいっちゃいけない言葉をいったプレゼンターがいました。
ブルック・シールズさん、あなたです。いっちゃいけない言葉を思いっきり発してました。
わざと、それとも間違い?
(しかし、その言葉以上に、彼女の表面上の変化が激しく、誰だか一瞬分らなかった。)

それと演劇部門の主演男優賞の人がスピーチがわりにLouis Jenkinsの詩を詠んでました。
かなり面白いものだったし、この人前回も受賞スピーチこの同じ詩人の詩をやってましたが、
一瞬びっくりしますが、でもよく選んでいると思います。
残念ながら某放送協会提供版ではそれを受けられる司会者も情報も用意してなかったようですけど・・・

本当に多くの方がthe book of Mormonで検索して見に来ていただいたので、一応、
授賞式についても書いてみました。どうぞ、目旋律ショップやアマゾン川で、
オリジナルキャストの歌の配信を安価でしていますので、興味のある方はどうぞ!

ただし残念ながらアメリカの飛行場でうたわれるライオンキングのパロディのようなナンバーは、
これには入ってないんですよね。面白かったのに残念。
その他でこのミュージカルでの私のお勧めのナンバーは"Hello!"と"Turn it off"。
この二曲はは、卑猥な用語は含まれませんので、どなたにも安心して?聞いていただけるけと思います。
最初はいわずとしれた伝道の一歩の勧誘のつかみの練習風景を歌にした最初のナンバーです。
二曲目は主役二人に既にウガンダで伝道している他の青年たちが助言として、
とても後ろ向きな姿勢を明るくうたったナンバーです。
ようつべにいたので、下に貼っておきます。試聴用です。
"Hello!"

"Turn It Off"

このミュージカルのおかげでこの宗教の面白さに気付いた人もけっこう増えたと思います。
ある意味、このミュージカルはこの宗教の魅力を広めることに活躍したかも?
長くなったので、それについては、また後日。