勉強になった

そういえば、ソドムとゴモラの話を講義では簡単に流したので、
ソドミー法についていい忘れてしまいました。
私は不勉強で今回の講義のためにソドムを調べなおしてて、はじめて気づきました。
法律もソドムもしってたけど、まさか語源とは思いませんでした。
ソドミー法の説明は色々あると思いますが、ようは生殖に結びつかない性交渉とくに同性との交渉を禁じるものです。不自然な性交渉という説明がよくされてます。
で、聖書のソドムといえばあまりに罪深い所業を働く人がおおくいたために神によって滅ぼされる町です。その町の人の腐敗ぶりは聖書にも多少出てきますし、アブラハムの甥っこロトの家に滞在した天使たちを知りたいと思った男たちはでてくるけど、それを同性愛的な意味ととらえられるのでしょうか?旧約聖書後半のエゼキエル書にでてくるソドムの罪深い所業もこれにあてはまらないし、たしかに天使への対応やロトの返答は町が性的に腐敗していたともとれるけど、同性愛の問題をとりあげたようには思えない。私としては同性愛の問題よりむしろこの町の滅びから唯一助かるロトと娘たちの不自然な関係と、その子供がうまれた理由のほうに疑問を感じます。また、同性愛の批判といえばレビ記をもちだすのが大好きな人が多いのに、法律の言葉が創世記からとは意外でした。
同じような法でイングランドヘンリー8世が定めたBuggery Actというのものありますが、このBuggeryも言葉の由来はブルガリアグノーシス的な宗教セクトに由来します。
もうちょっとましなネーミングはなかったんでしょうかね。語源って偏見と結びつくことがホント多いですね。
どちらの名前にせよ、こんな国が人のプライバシーをのぞいて裁判所で暴く法なんて、ろくなもんじゃないし、この法律を21世紀まで引っ張ったアメリカのすごさを感じます。
うーん、講義準備で思わぬ勉強をしてしまいました。