エコー

研究会で高校社会科の先生による歴史教育を巡る発表を聞いてきました。
なんだか、教科書検定より、社会科教育の学説の方がおそろしくなりました。
生徒が主役の教育法は通史ではなく、(テーマ毎に)生徒自身が歴史をつくりあげる、生徒と社会(他の生徒)との対話のなかで歴史を作るという事のようです。この教育法を聞いていて、多くの人の頭によぎったのは、恐らくE・H・カーの『歴史とはなにか』ではないでしょうか?
歴史学でならともかく、非常に浅薄な通史の知識で一体何をどうやって生徒は自分で歴史を構築するのでしょうか?
腹立ちながらも、久しぶりにカーのエコーを思い出して、懐かしくもありました。