今日の犠牲者

本日もアーリントンに出かけました。硫黄島のモニュメント前で夏期のみ火曜の夕方に行われる海兵隊のパレードをみるためです。
5時半に国立墓地のビジターセンター前にとまっていたシャトルバスの横に制服姿の海兵隊下士官がいたので「パレートの会場までのシャトルバスですか?」と尋ねると「Yes, Mme(マァム)」といわれました。さすが下士官といった様子でした。
会場に着くと硫黄島星条旗を立てようとしている有名なモニュメントは想像以上に大きくて驚きました。また歩道には多くの下士官の人たちが出迎えて声をかけたりしてくれます。会場に流れるアナウンスも普通の英語ではなく軍人独特の言い回しで愉快です。ただ硫黄島アメリカ軍の活躍を聞くと微妙に居心地悪かったですけどね!硫黄島で亡くなった日本人についてもコメントしてたけど、正確には硫黄島の陥落は東京大空襲を招いたわけで、それを考えるとこの戦いの結果として亡くなった人数はもっといたといえますね。さすがにあまり日本人もみかけませんでした。
6時半になるとまずは紅白の制服のマーチングバンドの部隊派手な演奏で始まりました。つづいて紺白の制服に銃剣を装着したライフル銃をもった4小隊があらわれました。そこに旗が現れたので全員起立して国歌が流れるのを聞きました。そして、バンドと銃剣部隊の合同のパレードが続いて、さらに銃剣部隊がライフルを投げたり回したり持ち替えたりと巧みに操りながら隊列の陣形を変えながらパレードが続きました。
ここで問題発生です。
ひとりの下士官の白い帽子がとれてしまいました。おそらくブラボー(B)小隊と思われます。もうどの人も落ちた帽子と落とした下士官に視線は集中です。上官が上手にカバーして下士官の頭に帽子が戻ったときには拍手が起きてました。しかし彼は昨日の「20歩」の衛兵同様、きっとボコボコでしょう。お気の毒です。
ちなみに来週はこの催しの最終回では1時間早く始まります。しかし、それは8月15日、微妙ですね。
それに何度もテロとの戦いに従軍している軍隊を名誉に思うというアナウンスが流れていましたが、そのわりに、火曜の海兵隊のパレード以外にも海兵隊は週に何度かコンサートをDCで行ってるし、空軍も陸軍も同様の無料コンサートをやっています。現在の中東の状況を考えたら、この催しって疑問ですよね。たくさんの兵隊の制服。それを運ぶ専用車両。見学者のためのシャトルも軍隊のものだったし、こんなものの維持にどれぐらいのお金を使っているんでしょうかね?もしかして日本に駐屯している軍隊にはお金がかからない分をこういうところに使っているとか?