整理はちゃんとね!

帰って来てから、某テレビの大学でパソコンの歴史を見てました。もと某公共放送出身で大学入りした方のコンビで講義ですので、聞き取りやすいし、映像史料も多いのは評価できました。しかし歴史と名がつく以上、もう少し歴史的に整理して欲しかった。
わかっているのですから、映像史料とはいえ何年何月何日にどこでどのような状況で取った映像なのか説明をするべきだと思いました。
それから、最大の問題は、パソコンの定義です。誰もが買える、所有できる、使えるというものです。マイコンとどうちがうのか説明になっていないと思います。パーソナルなコンピューターと何度も強調している以上、パソコンとマイコンの違いもきちんと定義するべきでしょう。
確かに対抗文化としてのみパソコンが存在する訳ではない事は理解できますが、なんだか、腑に落ちない。当時パーソナル・コンピューターという言葉とマイクロ・コンピューターの意味合いは同じだったと思えないのですが、その整理がされていない気がしました。またグラフィックベースと文字ベースの説明やハードとソフトという意味でも整理されていない気がしました。確かに、開発者本人にインタビューなどができる仕事場にいた利点を生かして、一般には手に入りにくい史料や映像をつかっている事は評価できるけど、きちんと史料批判というか整理をして欲しかった。