お気に入りの場所

お気に入りの美術館や図書館ってあると思うんですが、今日はその一つである
モルガン図書館/美術館に行ってきました。
ロックフェラーセンターアールデコのツアーに参加しようと思ったけど、
朝早すぎて、私にはむりだったので、のんびりおきて、教会もさぼり、昼過ぎから、ごそごそとバスにのってモルガンにいきました。
まずはレンブラントとその一派の展覧会。なかでも三十年戦争期に描かれたダンケルクの風景画。ちゃんと高い壁が作られたりしてて、
戦いの場になる寸前の町の風景は興味深かったです。
続いて、絵の中の動物たち。かなり古い碑からスヌーピーやエリオットの詩の猫、ベアトリクスポターの挿絵の入った手紙など、時間もメディアも内容もバラエティにとんでました。
犬の守護聖人であるSaint Rochと犬の絵なんかもあったりして、なかなか上手にできていました。そのなかでも、興味を引いたのがふたつ。
ひとつはイギリスの17世紀の「4つ足の動物図鑑」なるもの。これに、サイの記述があって挿絵があったのですが、デューラーの有名な教皇に献上されたサイの絵の写しもしくはマネでした。
ただし、なにやら寸足らずで丸みがデューラーのものより強いので、ぬいぐるみみたいでかわいい。
もひとつは「くまのプーさん」でおなじみのシェパードの手書きの女優Ruth Draperへの手紙。当時彼女はケネス・グレアム原作で有名な児童文学「たのしい川べ The Wind in the Willows」の舞台に立ったばかりということで、シェパードはプーさんと楽しい川べのキャラクターたちを描いています。楽しい川べのみんなはすこし背が低くなってぬいぐるみ度がまして、
かわいかったです。私のかわいい基準は寸足らずってとこでしょうか?
そして、図書館の展示も見てきました。グーテンベルグ3冊ももってるくせに、一番なんでもない紙版を展示してました。羊皮のがみたかった。
しかし、展示室にも多くの本が書架にはいっており、ちょうど英語訳聖書と祈禱書のならんでいるコーナーがグーテンベルグの裏にあり、
おもわずしげしげみてました。うーんNY公共図書館もすごいけど、ここもすごい。見てみたい聖書だらけ、とくにenglish civil wars期の兵士の聖書はちょっと気になった。STCにここにあるって書いてあったかな?意外とコピーが少ないので、貴重です。
ざんねんながら、一番好きな聖書と祈禱書は飾られていませんでしたが、ショップにそれを使った本が売ってたので購入してしまいました。今年度も講義でもこの聖書と祈禱書の絵には大分おせわになりました。ネットで見られますが、カタログ見られるともっと簡単ですしね