家庭の医学と家事の聖書?

講義でしゃべるので、旧約のレビ記を読み返しました。
子供のころは理解できない部分も多いし、聖書物語的な部分がないのでとばして読んでいました。
成長してからも、幕屋の話がまどろっこしいし、レビ族については殆ど書かれていないのに、レビ記っていうのもなんだかなと思ってましたし、いわゆる性的な十戒は一部の人があまりにそれを根拠に話すので嫌いで、ちょっと嫌煙してきた聖書の文書です。もちろん、ここで隣人愛や兄弟愛についてかかれるわけで、ユダヤ教にとってもキリスト教にとっても命題ともいえる教えが書かれています。またキリスト教や聖書の話をする時には、この文書は重要だということは理解はしてるけど、読み返すのも気が進みませんでした。
このレビ記は同時に様々な穢れについても書かれています。これも昔は女をバカにしたような感じがして、嫌いだったのですが、今回、良く読んでみると体調の悪くなる女性をいたわってもいるわけで、そんなにバカにしたものではありませんでした。また穢れとしてカビの対策だの皮膚疾患がおきたらどうするだの、衣服の手入れ、ハゲにはどうするなどと何だか家庭の医学だか主婦の知恵てきな教えも書きこまれていて、大爆笑です。またハンセン病の穢れについても書かれているのですが、ベンハーや日本の例をみると徹底して隔離するように書かれているのかと思いこんでいたらそうでもありませんでした。いずれにせよ差別はしているものの、でも思ったよりトーンは弱いのには自分の認識を改めました。
相変わらず、好きにはなれない文書ですが、それでも新しい発見や自分の思い込みを改める事にもなり、
いい勉強になりました。