R-word

といえば、あまり経済ニュースに関心のない私でも「recession」を暗にしめしているとおもっていたのですが、先週のニュースで初めて、それとは全く違う意味も持っている事をしりました。婉曲に表現しているのですが「retard」を意味しているという事でした。(ただし、まだr-wordで米語関連の辞書に項目立てされているのを見つけられていないので、厳密な意味不明です)
この「retard」は遅れるという意味ですが、転じてアメリカの俗語表現として知的発達が遅れている人という事や、さらにここで直接的訳語は書きませんが発達の遅れた人を否定的にとらえたイメージで揶揄する表現にもなります。
突然に6か月前にこの言葉をliberal actiivistsたちを揶揄する時に使ったオバマさんの右腕エマニュエル首席補佐官の辞任を、強面ペイリンさんが先週いいだし、そこに怪獣リンボーもくわわって、さらに大きな騒ぎになっています。
一方で、この騒ぎに、さらにケネディおよびシュライバー家の支えているスペシャル・オリンピック組織でも日常会話の中で軽蔑的な用法としてのこの言葉の除去を誓って、知的な障害を持つ人々の価値を重要視し、社会への統合を促進する事を支持するという運動を広げようとしていて、r-word.orgなんてサイトもあって、なんだか、政治的に世の中から差別用語として、この言葉は除かれようとする動きが見られます。
否定的な言葉は人を傷つける事もあるけど、その言葉そのものをのぞこうとすると、もっと、偽善的で、結局、さらに人を傷つけるようるのではないかとも思います。しばらく、この言葉の問題を注意してみようと思います。
ちなみに、スティーブン・コルベア(stephen colbert)やデイリー・ショーでルイス・ブラック(lewis black)もバック・イン・ブラック面白い切り口でこの問題にふれているので、気になる方は見てみてくださいね。多くのアメリカの主流メディアでとりあげたけど、ここであげた政治風刺番組などのほうが、建前でない、アメリカ人の考え方がよく見えてくるような気がします。
コルベア・ネーション(The colbert nation)のビデオクリップはこちらをどうぞ!
デイリー・ショーのバックインブラックの動画をごらんになるには、こちらをクリック。
リンボーさんのサイトもあるはずですが、あの声を長々聞くのはしんどいので、ちょっと割愛。
さらに、この言葉を使わないようにしようと運動している団体のyoutubeのビデオはこの下に貼ります。