はみだしの欄

イボンコ主役のCGアニメの中でメタルスを見ていたら、最終回でイボンコは契約の書のはみだしの欄にでてくる記述に伝説のバナナの種をを手にした時、宇宙に未来永劫の平和が訪れるとか言い出して、話が展開していきました。
はみだしの欄って、きっと、marginal notesの訳語でしょうね。かわいい訳語に笑ってしまいました。このアニメは契約の書だのmarginal notesだのキリスト教的世界観が満載だった事に、いまさら気づきました。考えてみれば預言(もしくは予言?どっちかな?)の書の存在があったり、ところどころ黙示録らしい引用もあったりして、もしかして、原語版を見れば宗教的には面白いのかな?
ギリシア神話のモチーフとかも混じってたけど、話そのものはキリスト教的な感じですよね。
声も萌えないし、アドリブもなくて、つまらなさそうだけど、原語版は宗教分析には面白そうです。さすが、北米もののCGアニメですね。
(蛇足:日本の聖書は欽定訳の影響をうけ、長らくmarginal notesがついていないものが多いようです。本来は聖書のmarginal notesは翻訳者、編者の考えが表現されています。つまりmarginal notesこそが、編者、作者の宗教思想が読み取れて、どういう翻訳が見極めるのに重要だと言えると思います。しかし欽定訳では、当時、人気の高かったジュネーブ訳聖書のmarginal notesはカルバンをはじめとするピューリタンの影響が強くでており、それを避けるために欽定訳を作成する方針としてmarginal notesをはずしたため、基本欽定訳にはmarginal notesはついていません。)