わくわく

野菜を包むのに、たまたまその場にあった古新聞を使おうとしました。
場所柄かキリスト教系出版の新聞だったのですが、ふと見ると、70人訳のドイツ語版が刊行されたと出ているではありませんか?
思わず、「すいません、この部分ください」といって持って帰ってきました。
私も一度ちゃんと70人訳を読んでみたいですね。
記事には正教会が70人訳を受け入れたので、ドイツ在住の正教会の人にとっては、ようやくドイツ語で旧約を容易に読めるようになったという事も書いてありました。やはり宗教書の俗語化というのは様々な歴史とドラマを持っていて、面白いです。ほかの宗教でも数多く宗教書は俗語化が認められていない事がありますが、キリスト教の中で聖書の俗語化が進んでいないところってあとどれくらいあるのだろうかとふと思いました。
しかし、それより何より、この新聞おもしろすぎる。
この聖書の翻訳完成記事と某教会でおこったセクハラ裁判の記事とポーランドにおけるカトリック教会内の独身制を望まない聖職者の声、それから、有名な聖職者の死がすべて同じ面にでている。キリスト教関係者によるニュースということ以外、共通点がない内容が同じ面に書かれているのが面白い。広告もキリスト教式で行うことのできる葬儀社と結婚相談事務所らしい広告が並んでいて、キリスト教徒版ロンリーハーツみたいな告知もありその並び具合に驚くやら笑うやらです。
読みごたえもあって笑えるという久しぶりに面白い新聞と出会えてうれしいです。