即位500年

良い声ばかりに萌えて一日中生活しているように、このブログを読んでいると思えてきますね。いささか、それに反省して、本日は自分の研究のために大英図書館をうろついていて、見つけた情報について、書いてみようと思います。現在、大英図書館ではヘンリー8世展が開かれています。今年は先ごろ書いたカルヴァンもそうですが、ヘンリー8世の即位500年であるので、ま、タイムリーな展覧会です。
この展覧会にあわせて、ヘンリー8世に関するpodcastingが図書館から配信されているので、聞いてみました。幾つかあるのですが、その中で、自分の見識を改めたのは地図に関するお話。自分の関心対象である宗教以外のヘンリー8世については、あまりよく知らない事を最近思い知らされていますが、とくに自分自身が非暴力主義者のためもあって、軍事関連については、ほとんど知識がありません。傭兵の問題や大陸での戦争におけつ兵站の問題など、様々ありますが、地図というのも防衛、それから軍事作戦にとってかかせない知識と言えるでしょう。今回の展示の目玉は海軍の船とその装備を描いたマニュスクリブトであるようですし、やはり緊張関係にあった国際関係の中での軍備と外交というのはヘンリーの時代を考える上で大事な要素だと再確認しました。
その状況の中で、地図はヘンリーが関心を持ったことの一つのようで、もう少し、この辺りについて自分でも調べてみようとつくづく思いました。午後にでた研究会の発表を聞いたこともあいまって、国際関係という観点でこの当時のイングランドの立場を見直すべきだと改めて考えましたし、ハプスブルグとの関係など色々と考えさせられました。
大英図書館podcastingはなかなかおもしろくて、リンダ・コリーのものもあって、ちょっと長いので聴いている時間がないのですが、気になっています)