赤いポピー

今朝、衛星放送でやっていた海外ニュースは昨日11日のポピーの日の話題がどこの国でも取り上げられていました。
日本では11月11日はポッキーの日ですが、英国ではremembrance day、米国では Veterans Day、(フランスだとle jour de l'Armistice de 1918かな?)とよばれる戦争に奉仕してなくなった人を追悼する日です。
もともと1918年のこの日、第一次世界大戦の休戦(Armistice) を結んだので各国で行われている式典の多くでも第一次世界大戦の生き残り兵を主役に据えている国の多い事。110歳を超えている元兵士は激減してはいますが、まだ各国に数人程度は存命しており、彼らが式典にいる様子はどの国でもニュースとして取り上げていますが、ここ最近の様々な戦争でなくなった兵士が各国で多く取り上げられています。武力衝突による犠牲者の多さに改めて今の世界状況を見て取れると思います。
調べた事は無いけどこの日を代表する花、赤いポピーは第一次世界大戦フランドル地方の戦場をうたった有名な詩"In Flanders Fields" の影響が第一でしょう。戦場に赤いポピーが咲いていたからという話、大くの血が流された戦争でありそのイメージに赤いポピーが重なる事なども考えられますが、やっぱり詩が有名になって、赤いポピーに世界大戦の犠牲者をイメージし、それを造花に仕立てて寄付を募った事でこの日がポピーの日となったのでしょうかね。犠牲という事を考えさせられる朝のニュースでした。
自国のニュースでヤマトに憧れて宇宙飛行士になったと口にする人や、自分の理想の日本軍の歴史を創作して懸賞論文に出したりする軍人もいたりする人を見ると、中途半端な平和ぼけと軍に対する変な理想に耽溺しているのではなく、今も増え続けている戦争犠牲者について考えるべきなのかもとか思ってしまいます。