メガチャーチ

アメリカで巨大教会が政治を動かすというのを日本放送○会のクローズアップ現代で取り上げられていました。
ショッピングモールと言われる程、様々なサービスを提供し、牧師のカリスマ的な人気にも吸い寄せられて多くの信者を集め、その信者の数で政治にもその影響力を行使しようという現象を取り上げていて、その政治指向傾向として今までのキリスト教保守主義者によく見られる共和党支持というよりは、彼らが自分たちと価値観を共有出来る人物を支持している状況が見られると説明していました。
解説者はアメリカ政治が専門の先生でした。
大統領選挙そのもの注目点や問題点、制度そのものの問題などを解説するならわかるけど、政治に関わるといってもキリスト教関連問題には明るい先生とは思えず、ちょっと解説お願いするテーマを間違えている気がしました。
先生自身が言いたい事の半分も解説出来ないのだろうけど、それでも政治の先生の解説ってもっと別の切り口があると思いますけど?
なぜ教会が政治を動かすという言葉が現実味をもって語られるのかという大前提に対して、この先生の日本は世俗的だがアメリカは宗教的な国だと解説するのはちょっとあんまりです。
そりゃ、宗教的な国かもしれないけど、もう少し説明らしい説明ががあってもよいのでは?
例えば、アメリカが日本や多くのヨーロッパの国と違って、建国から現在まで政治と特定の教会とは分離していても宗教とは分離していない、もしくは低い壁で宗教と分かれているからこそ、宗教が政治に大きな力を与える可能性を秘めているのが大きな特徴とか(この考えは私の単なる思いつきですので、お間違いなく!)、子ブッシュや過激なキリスト教原理主義者たちによってその可能性が現実化している部分が表面化してきて、その中でメガチャーチの急成長をどう考えるのかが重要とか何とか説明らしい説明が欲しかった。
第一、メガチャーチに特定の宗派はない?なにいってんの、メガチャーチ毎に違う宗派を名乗るけど、多くはペンテコステ派やその影響の深い「福音派」グループで、Born again christian というのが基本でしょ!
しかも今回番組で取りあげた教会はバリバリのペンテコステ派でしかもWord of faithと記憶していますが・・・。
メガチャーチが一国一城ということに固執しすぎて、何だか変な番組構成と感じました。
どうせなら、一国一城スタイルの教会の問題点もきちんと説明してほしかった。
カリスマ牧師のスキャンダル、金銭問題、など様々あるじゃないですか?
結局、この手の話しを知らない人には何を説明されたかわからないし、メガチャーチや宗教問題に関心のある人物には全く納得がいかない。
番組中、宗教という言葉でキリスト教のみを語ったり、特定の宗派という言葉がプロテスタントの中のみに限定している前提で話を進めている事に気にも留めない姿勢にも驚きました。
私の払った受信料に対して納得はいかなかった。