模擬法廷

月曜日にBS世界のドキュメンタリーアメリカでルミエールプロダクションズが今年製作した「アメリカ 神の理念を政治に キリスト教保守派の学生たち」(原題: God's Next Army)を途中から見ました。
バージニア州に4年前にできたPatrick Henry Collegeというキリスト教保守派というか福音派の学校を取り上げた番組です。正式な学位を与えられない学校のようですがキリスト教徒のホームスクールの子供たちを受け入れ、象党と強いパイプを持つ、政治的目的をもった学校です。
学長の Michael Farrisはホームスクール業界では国際的にもよく知られている人物で、弁護士です。親はわが子の教育をする権利を持つべきであるというのが持論で、その為に活動しているバリバリの福音派
学校では進化論を否定し、クリエイティブ・デザイン(というより、創世記をもろ受け入れてるみたい)をとりいれ、性やアルコールからは隔離するなど典型的な福音派教育施設です。お行儀の良い、老成した無邪気な学生たちばかりが映し出されます。
この学校では政府的影響力を発揮するために、模擬法廷を使った実践的論争訓練に特に力を入れています。論争では様々な大学とも戦って、大変良い成績をおさめている様です。ふと思い出したのは、バージニアの某福音派大学に滞在した時にも、模擬法廷があったこと。この某大学の方が規模も恐ろしさも大きかった気はしますが、目的は同じです。模擬法廷というのは福音派の基本的教育方法のひとつである事を認識しました。
フリースクール福音派という恐ろしい組み合わせのドキュメンタリーで久々にその実践例を見て怖くなりました。
このGood newsでre-bornしてraputureを待ってる人たちの数は実践的な論争の訓練のためなのか確実に増えているんです。アメリカの宗教はよくわからんと片付けられなくなる状況がすぐそこまできてますね。
ひとつ気になったのは、多くが白人学生でアジアとヒスパニックの学生はドキュメンタリーに出てたけど、アフリカ系の学生がいなかった。アフリカ系の福音派でホームスクール出身者には別な学校があるのかな?