見えざる手は見えない

「(神の)見えざる手」って、世界史履修してなくても一般的にも知られている言葉ですよね。
アダム・スミスが「国富論」でしめした自由主義市場経済の調節機能なわけですが、
これって今の世界史の教科書には出てないんですね.ちょっとショック!
今どきの高校生には「見えざる手」という簡単な言葉は見えなくて、
アダム・スミスの主張をどうやって見るのだろう?
記憶だけの歴史教育は無駄とかいう風潮なのか、ブローデル風に歴史を大きな波のように
理解しようとする教育のためか、波全体はみえても、
波間の出来事や人々の主張は完全に見えなくなってしまっているような気がします。