Misquoting Jesus:The Story Behind Who Changed The Bible And Why

Misquoting Jesus: The Story Behind Who Changed the Bible and Why
Bart Ehrmaが昨年末に出版した本のタイトルです。
NPR(National Public Radio アメリカの公共ラジオです。サイトはこちら)のFresh Airというプログラムで取り上げられたのを聞いて興味はあったのですが、なんでだかすぐに忘れていました。ところが、今日「ザ・デイリー・ショー(サイトはこちら)」でこの本が取り上げられてジョン・スチュワートがBart Ehrmaにインタビューをしたビデオクリップを見て思い出しました。余程人気があるのか、アマゾン本家でも売上一位に躍り出ていました。
聖書は多数のテキストが存在するし、印刷技術が普及する前は人が書き写す事によってコピーして来たのだから、ぶれがあって当然だと思うけど、福音派の環境で育った聖書学者が書いた為なのか、タイトルがセンセーショナルだからか売れてますね。
アメリカ人は欽定訳が大好きだから欽定訳のテキストが比較的新しいテキストを基に訳された事に驚くらしい。ルネサンスの概説でも良く出てくるように、ギリシア語原典に立ち返ろうとする動きはあった事は知られてるけれど、エラスムス宗教改革者達も(欽定訳は17世紀に出版されるけど、訳の多くは16世紀に訳された英語訳に依っている)実は比較的新しいテキストを使っていたという事は知られてないのかも。今の方がもっと古い(オリジナルに近い)テキストを調べる事ができるというのもあまり知られいないのかな?
あなたの読んでる聖書には実は間違いがあるなんて、聖書の一言一句を信じる福音派のような人たちに取ってはセンセーショナルなのかもね。
ただこの本、気にはなるので一応読んでみとこうかな?