本とコンピューター

出かけついでに、本屋で『本とコンピューター』の終刊号を買ってきました。文章が巧みで、雑誌のテーマも好きでしたが、とうとう終わってしまいましたね。熟練の編集業界の方のご意見はおもしろいし、メディア論の一端を知るには面白かったのですが、全体的には過去の人が語る未来のように思える部分がいつも気になってました。うまく表現できませんが、ケイの「ダイナブック」のように多角的で前向きにとらえられないのかなあとか思っていました。非常に哲学的なところがおもしろいのですが、何というか現実と乖離しすぎているというのが魅力であり欠点だったかなあ。未来のようで、過去への郷愁にこだわっているように感じましたしね。ただ、こういう哲学的な空論雑誌って読者としては好きなんですけど...。新たなプロジェクトに進むようですが、先が楽しみです。